はじめに

Claude Codeを社員に使わせたいと考えて研修を探し、どの研修なら職場で使い続けられるのか、迷った経験はないでしょうか。

Claude Codeは、質問に答えるだけのチャットと違い、パソコンのファイルを読み書きし、コマンドを実行して作業を最後まで進めるAIエージェントです。研修は、AIエージェントに業務の作業を任せ、直した点を決まりのファイルや手順書に書き足して育てるところまで演習できるものを選びます。

エンジニアではない社員でも受けられます。つまずくのは環境づくりと指示の出し方なので、Gitの導入や権限の設定から、AIが書いたコードの読み解きまで、ITとプログラミングが分かる講師に教われるかも確かめます。

研修を選ぶときに見る観点は6つです。本記事では、観点ごとに研修の形を比べたうえで、AIエージェントを育てる流れと、受講前に整える環境を整理します。

Claude Code研修を選ぶ6つの観点|AIエージェントを育てる演習と講師の知見

研修で差が出るのは、AIエージェントを育てるところまで演習できるかと、教える講師にITとプログラミングの知見があるかです。次の6つの観点で比べると、職場で手が止まる研修を避けられます。

  • AIエージェントを作って育てる演習
  • 講師にIT・プログラミングの知見がある
  • 環境づくりから教わる
  • その場で講師に聞ける
  • 身近な業務が演習の題材
  • 育てる演習の時間

「AIエージェントを作って育てる演習」では、Claude Codeに業務の作業を任せ、直した点を書き足すところまで研修の中で通すかを見ます。書き足す先は、Claude Codeが会話を始めるたびに読む決まりのファイルと、繰り返し呼び出せる手順書です。

育てるとは、使うたびに直した点をこうして書き足し、次から同じ説明をしなくても自社のやり方で動くようにしていくことです。チャットで質問する使い方を覚えるだけでは、ファイルを読み書きして作業を進めるClaude Codeの強みを使わないまま研修が終わります。

「講師にIT・プログラミングの知見がある」かも確かめます。作業の途中では、Claude Codeが表計算やPDFを処理するPythonなどのコードを書いて実行します。繰り返す手順をまとめるスキルには、決まった処理を動かすスクリプトも入れられます。AIが書いたコードが止まったときに原因を読み解き、コードで処理する部分とAIに任せる部分を分けて教えられるのは、プログラミングが分かる講師です。

「環境づくりから教わる」では、AIエージェントを動かす環境を整えるところから教わるかを見ます。中身は、Gitの導入、作業するフォルダの決め方、AIが確認なしにしてよい操作を決める権限の設定、PythonなどAIが作業に使う道具の導入です。

使い始めるだけなら、Claudeのデスクトップアプリがあればターミナルは要りません。手が止まるのは、育てる途中で道具を入れたり、AIが書き換えたファイルを元に戻したりする場面です。

たとえば、ファイルを書き換えるたびに許可を求める画面が出て作業が進まない、確認を省くモードを意味を知らずに選ぶ、Pythonを入れたのにAIから見つからない、といったつまずきです。どれもパソコンと設定の問題なので、指示の書き方をいくら工夫しても直りません。

確認を省くモードでは、ファイルを消すような操作も確認なしで進みます。どの操作をAIに任せるかは、使い始める前に決めておく設定です。

Gitはファイルの変更を記録しておく道具で、Claude Codeが書き換えたファイルを前の状態に戻すときに使います。Windowsのパソコンでは、Gitを入れるかどうかで、Claude Codeがコマンドを実行する仕組みも変わります。

「その場で講師に聞ける」かも差が出ます。WindowsかMacか、Gitが入っているか、どの権限のモードで始めたかで、つまずく場所は受講者ごとに違います。止まったその場で講師に画面を見てもらえるかで先へ進めるかが決まり、対面なら講師が隣で画面を見られます。

「身近な業務が演習の題材」かどうかで、研修の後に同じ流れを自分の業務で回せるかが変わります。講師の手本の題材だけで練習すると、職場の業務に置き換える作業が、受講者一人ひとりに残ります。

「育てる演習の時間」では、1回の演習で終わらず、任せて直す流れを何周もできる長さがあるかを見ます。許可の画面や道具の導入でつまずく時間も見込むと、短い研修では書き足す段まで進めません。

研修の形で比べる|観点をすべて満たすのは対面の実践型研修

研修の形ごとに、講師の知見を除く5つの観点で比べると次のとおりです。

観点

eラーニング型

オンライン講座型

短時間の集合研修

対面の実践型研修(長時間)

AIエージェントを作って育てる演習

○

○

△

◎

環境づくりから教わる

△

△

×

◎

その場で講師に聞ける

×

△

○

◎

身近な業務が演習の題材

×

△

△

◎

育てる演習の時間

△

△

×

◎

eラーニング型は録画で学ぶため、許可の画面や道具の導入でつまずいても、その場では講師に聞けません。短時間の集合研修は、講師に聞けても、1件を任せて直したところで時間が尽き、手順書に書き足す段まで進めません。

観点をすべて満たすのは、対面で長い時間をかけ、身近な業務を題材にAIエージェントを育てる実践型の研修です。

講師のITとプログラミングの知見は研修の形では決まらないので、講師の経歴に、システム開発やプログラミングの経験があるかを確かめます。

主なClaude Code研修の形・時間・料金

2026年10月時点で、各社の公式ページに出ている内容です。

会社(研修の名前)

形

時間

料金

WEAVE(Claude Code/Codex 基礎研修)

オンライン(スポット研修・3名まで)

90分・1回

55,000円(税込・1回分)

和から(Claude Code法人研修)

オンライン/対面(貴社会場)/ハイブリッド

1日6時間(拡張版は2日12時間)

個別見積もり(公式ページに金額の記載なし)

JTP(Claude Code実務導入ハンズオン研修)

公開講座(対面は品川会場、オンラインはZoom)

2日間(9:30〜17:00)

200,000円(税込)

Uravation(Claude Code 法人研修)

オンライン/訪問型の社内研修(3〜20名/回)

2日間・12時間前後

400,000円/名(税別)

ZETTAi(Claude Code研修)

法人向けの完全対面研修(社員育成の3段階)

2日・14時間/4日・28時間/6日・42時間

10万円/20万円/30万円(1人あたり・税抜)

キャリアアシストシステムズ(Claude業務活用研修)

オンライン(講義+ハンズオン)

全12回・24時間(各2時間)

1名396,000円(税込)

育てる流れと、受講前に整える環境|題材に向く業務とGit・権限のモード

AIエージェントは、一度で完成させるものではなく、任せては直す流れの中で育ちます。受講前に整える環境も、この流れに沿って決まります。

AIエージェントを育てる流れ

会話を始めるたびにClaude Codeが読む決まりのファイルを CLAUDE.md、繰り返し呼び出せる手順書をスキルと呼びます。育てる流れは、次の4つの段です。

順

やること

月次のレポートなら

1

1件の作業を対話で通す

売上のファイルを渡して今月のレポートを1回作らせ、数字と書式を確かめる

2

手順をスキルにまとめる

うまくいったレポートの作り方を、名前で呼び出せる手順書にする

3

直した点を書き足す

「前月比も載せる」のような同じ直しが2回出たら、CLAUDE.md かスキルに書き足す

4

決まった時刻に動かす

毎月の決まった日に、レポートの下書きを自動で作らせる

1件の作業を対話で通す、手順をスキルにまとめる、直した点を書き足す、決まった時刻に動かすの4段と、書き足す先をCLAUDE.mdとスキルに分ける目安を示した図

最初から作り込む必要はありません。同じ間違いが2回出たら CLAUDE.md に書き足し、同じ手順を何度も貼り付けるようになったらスキルにする、という順で足していきます。

手順が育ったら、デスクトップアプリで選んだ時刻と頻度で自動で動かせます。パソコンが起動していて、アプリを開いている間に動く仕組みです。毎回人に確かめるモードで動かすと、許可の要る操作の手前で止まり、承認するまで先へ進みません。

題材に向くのは、手順と入力・出力の形が決まった業務

研修の中でAIエージェントに任せて育てやすいのは、毎回の手順が決まっていて、入力と出力の形が毎回同じ業務です。次の4つがそろっているかを見て選びます。

  • 手順を言葉で書き出せて、担当者によってやり方が変わらない
  • 入力が、ファイルや管理画面のデータ、メールなど、毎回同じ形で手に入る
  • レポートの書式や登録する項目など、出力の形が決まっている
  • できたものが正しいかを、人が確かめられる

月次のレポートづくりや、問い合わせへの回答の下書きは、4つがそろいやすい業務です。

受講前に整えること

Claude Codeを入れる前に、情報システムの担当者と次の5つを整えます。

整えること

中身

契約

Pro・Max・Team・Enterpriseの有料のプランで使える。会社で使うなら、入力した内容を既定ではモデルの学習に使わない法人向けのTeamかEnterpriseにする

パソコン

Claudeのデスクトップアプリなら、ターミナルを使わずに始められる。ソフトの導入を制限している会社は、アプリとGitを入れる許可を研修の前に取る

Git

ファイルの変更を記録し、前の状態に戻せるようにする道具。Windowsでは、Git for Windowsを入れるとPowerShellに加えてBashでもコマンドを実行でき、入れていないときはPowerShellだけで実行する

作業するフォルダ

AIに読み書きさせるフォルダを決め、演習のファイルを入れておく。CLAUDE.md やスキルもここに置き、使いながら書き足す

AIに渡してよい情報

演習で使ってよい社内のデータと、使わないデータの線を決めておく

作業の前は権限のモード(毎回人へ確認する、別のAIの点検に任せる、確認を省く)、作業の場所は作業するフォルダ、作業の後はGit(ファイルの変更を記録し、前の状態に戻せる)で守ることを示した図

ファイルの編集やコマンドの実行の前に毎回人へ確認するか、別のAIの点検に任せるかは、権限のモードで選べます。ターミナルで設定せずに始めると、2026年9月末の版からは別のAIの点検に任せるモードになります。

確認を省くモードを使えるかも、TeamとEnterpriseでは組織の設定で決まります。会社の使い方を決めて管理者が設定し、研修の最初に受講者へ伝えます。

よくある質問|研修の時間・Codexで学べるか・利用料と助成金

研修は何時間あればよいですか?

Claude Codeの研修は、公開されている例で90分の1回から42時間まで幅があります。助成金を使うなら、職務に関係しない時間を除いて10時間以上が条件になります。

業務の自動化まで学ぶなら、手順を組み立てて試し、直す演習に時間がかかるので、演習の時間が長いコースを選びます。受講者がAIやITに不慣れなら、生成AIの基礎から学べる長いコースが向いています。

ChatGPTを契約している会社は、Codexで学べますか?

学べます。ChatGPTのCodexにも CLAUDE.md に当たる AGENTS.md があり、作業を始める前に毎回読みます。Claude Codeと同じく、繰り返し使う手順書のスキルや、決まった場面で決めた処理を自動で動かすフック、作業を分けて別のAIに任せるサブエージェントもあります。

直した点を書き足して育てる流れは、Claude Codeで学んでもCodexで学んでも同じです。どちらで学ぶかは、会社で契約しているほうに合わせます。

ChatGPTで学ぶ研修の選び方は、「ChatGPT研修の選び方」で解説しています。

Claude Codeの利用料も、助成金の対象になりますか?

なりません。Claude Codeを使うための有料のプランの料金は、助成金の対象経費に入りません。ツールの導入とセットで操作の方法だけを習う研修も、対象外です。

研修費は、業務に直接使う形で学ぶ研修なら対象になりえます。対象になれば、中小企業は消費税込みの研修費の75%、大企業は60%が助成されます。10時間以上100時間未満の研修では、1人1訓練あたり中小企業30万円、大企業20万円が上限です。

条件は、雇用保険に入っている社員が受講し、研修時間の8割以上に出席することなどです。代表取締役は対象になりません。

支給は研修後の審査で決まります。研修の内容と日程を届け出る計画届は、研修を始める日の6か月前から1か月前までに労働局へ出します。今の制度が使えるのは、2027年3月31日までです。

観点をすべて満たす研修|スマート生成AI研修

ここまでの6つの観点をすべて満たすように組んだのが、スマートエイトの法人向け生成AI研修「スマート生成AI研修」です。

6つの観点で見たスマート生成AI研修

観点

スマート生成AI研修

AIエージェントを作って育てる演習

◎ 4コースとも、Claude CodeでAIエージェントに業務の作業を任せる演習が入る。ChatGPTのCodexでも演習できる

講師にIT・プログラミングの知見がある

◎ 元リクルートGM・PM歴10年以上で、AIの開発も手がける会社の代表が直接指導。AIが書いたコードやスキルの中身まで、その場で読み解いて教える

環境づくりから教わる

◎ Gitの導入など、作業する環境の準備から一緒に進める

その場で講師に聞ける

◎ 対面中心で、受講者の画面を見ながらその場で答える。Zoomの同時双方向にも対応

身近な業務が演習の題材

◎ 受講者の身近な業務を演習の題材にする

育てる演習の時間

◎ 12・20・30時間

4コースとも1人40万円・税抜で、人材開発支援助成金の対象になれば、中小企業は研修費の最大75%(1人1訓練あたり最大30万円)が助成されます。

研修は全国どこでも、講師が貴社の会議室に出向いて対面で行い、交通費・宿泊費は当社が負担します。コースごとのカリキュラムは、スマート生成AI研修のページに載せています。

4コースとも、カリキュラムにClaude Codeが入る

コースごとに扱う内容は次のとおりです。

研修時間

受講人数

扱う内容

12時間

3名から

Claude Codeの基礎と、繰り返し使えるスキルやAIエージェントの作り方

20時間

5名から

Claude Codeの操作とファイルの処理、決まった時刻にAIを動かす設定

30時間

10名から

生成AIの基礎からClaude Code、業務自動化の演習まで

12時間・エンジニアやIT部門向け

3名から

Claude Codeを使ったアプリ開発の進め方と、作ったものを公開する手順

4コースとも、Claude Codeの代わりにChatGPTのCodexでも演習できます。

エンジニアではない社員が受けた例

DLPO様では、プランナーやセールスなど職種の違う4名が、オンラインで全4回・計12時間の研修を受けました。

回

テーマ

内容

1回目

準備と基本の操作

作業する環境の準備、Claude Codeの基本の操作、AIを使うときのセキュリティのルールづくり

2回目

外部のツールとの連携

ブラウザの操作、Google Workspaceや顧客管理のSalesforceとの接続、AIへの指示の組み立て方

3回目

業務のスキルづくり

商談前の調査、A/Bテストの分析、PowerPointの資料の自動作成

4回目

複数のAIの役割分担と応用

複数のAIに役割を分ける設計、問い合わせ管理のZendeskとの連携、各自の業務のスキルづくりと全体での共有

DLPO様は研修の後、顧客の状態を点数で判定する作業を、自社の人員で自動化しました。

CBC様では、エンジニアではない社員が中心のDX部門の18名が、対面の全2回の研修を受けました。受講者は月次決算のレポートを社内向けの形式に自動で変えるツールを作り、毎月の業務に組み込みました。

さいごに

法人向けのClaude Code研修は、CLAUDE.md やスキルに直した点を書き足して、AIエージェントを育てるところまで演習できるものを選びます。とくに差が出るのは、Gitの導入や権限の設定、AIが書いたコードの読み解きまで、ITとプログラミングが分かる講師にその場で教われるかです。

研修の前に、自部署の業務を書き出し、手順と入力・出力が毎回同じものに印を付けておくと、演習の題材をすぐに決められます。

6つの観点をすべて満たす研修を選ぶなら、スマート生成AI研修をご検討ください。

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