はじめに

Claudeの料金ページを開いて、MaxとUltraのどちらを選べばよいのか迷ったことはないでしょうか。会社で使う場合は、誰にどのプランを持たせるかも決めなければなりません。

本記事では、Claudeプランの名前と中身の変更を整理し、MaxとUltraの違い、週の量と5時間の枠からの選び方、会社で契約する3つの基準を解説します。スマートエイトは、法人向けの生成AI研修・AI開発・AI顧問の会社です。

結論として、Proの月払いと比べても、上位のプランは週に使える量では割安になりません。MaxかUltraかは、週の量で足りるかと、5時間の枠で止まるかの2つで決めます。2人以上で使う会社は、Teamプランから検討します。

本記事は、2026年11月1日時点のAnthropic社の公式情報と報道をもとにしています。金額は料金ページの税抜きの米ドルで、日本の会社が払う額には消費税10%が加わります。

Claudeプランの名前はどう変わった?|Max 20xはUltraへ

上位の2つのプランの名前が変わり、認証済みのUltraでは5時間の制限がなくなりました。まず、今の契約に何が起きたのかを押さえます。

Claudeプランの名前の変更を示す図。Max 5xはMaxに、Max 20xはUltraに名前が変わった。

プランの名前と料金は、どう変わった?

2026年10月31日に、「Max 5x」は「Max」に、「Max 20x」は「Ultra」に名前が変わりました。月額の料金は変わっていません。

Max 20xを契約していた人は、そのままUltraの契約者になります。同じプランの呼び名が変わった形です。

Ultraでなくなった「5時間の制限」とは?

5時間の制限*は、最初のメッセージを送った時から5時間の間に使える量の上限です。チャットの画面も、Claude Codeも、デスクトップアプリも、同じ上限に数えられます。

Ultraでは、認証済みのアカウント*に限り、この上限がありません。Maxには5時間の制限が残ります。Ultraでも週の上限は残るので、週の枠の範囲で、時間の区切りを気にせず長い作業を続けられます。

Ultraに入れば、すぐに5時間の制限はなくなる?

すぐになくなるとは限りません。既存の契約者の大半は発表の日から対象になりましたが、新しいアカウントは認証が終わるまで一時的な制限がかかります。

認証はアカウントや支払いの履歴をもとに自動で行われ、本人の操作は要りません。納期の直前に上げても間に合わないことがあるので、切り替えは余裕のある時期に済ませます。

*5時間の制限:Claudeの有料プランにある、使える量の上限の1つです。最初のメッセージから5時間たつと、枠がすべて戻ります。

*認証済みのアカウント:不正利用を防ぐため、Anthropic社が履歴などをもとに自動で確かめたアカウントです。

MaxとUltraの違い|料金の差で変わる3つの点

MaxとUltraで変わる点は、次の3つです。

  • 5時間の制限
  • 週に使える量
  • APIクレジット*
MaxとUltraの上限の構造の違いを示す図。Maxには5時間の制限と週に使える量の2つの上限があり、Ultraには週に使える量の上限があって、認証済みのアカウントは5時間の制限がない。

プランごとの料金と量は、どう違う?

個人向けの有料の3プランを、料金ページの数字で並べました。右端の列は、月額を週に使える量の倍率で割った額で、Proは月払いの額で計算しています。

プラン

月額

5時間の制限

週に使える量

週の量1倍あたりの月額

Pro

20ドル(月払い。年払いなら17ドル)

あり

1倍

20ドル(月払いで計算)

Max

100ドル

あり(Proの5倍の枠)

Proの5倍

20ドル

Ultra

200ドル(月額の契約のみ)

認証済みならなし

Proの10倍

20ドル

Proの月払いを基準にすると、右端の列はどのプランも同じ額です。週に使える量と料金が同じ割合で増えるので、上位のプランは週の量では割安になりません。Proを年払いにすれば、単価はProのほうが下がります。

MaxとUltraの料金の差は、増える週の量で説明がつきます。週の枠を使い切る人にとって、差額は増えた量の代金です。週の枠が余る人にとっては、認証済みのアカウントで5時間の枠がなくなることが主な変化になります。

「20x」だった枠は、10倍に減った?

減っていません。週の上限は変更なしと発表されているので、Max 20xから移った人の週の枠はそのままです。料金ページの10倍は週に使える量の倍率で、名前の20xは週の量の倍率ではありませんでした。

週の上限には注意点もあります。MaxとUltraでは、週の上限の中に上位モデルのFable*に使える分の上限があり、Proの枠にFableは入りません。Fableを多く使う人は、5時間の制限がなくても、この上限に先に当たることがあります。

APIクレジットで、Claude Codeの枠は増える?

増えません。Maxには月100ドル分、Ultraには月200ドル分のAPIクレジットが付きますが、ClaudeやClaude Codeの利用上限は変わりません。

このクレジットは、開発者向けの基盤で自社のアプリやエージェントを作るための枠です。受け取るには開発者向けの管理画面の組織を紐づける手続きが要り、使わなかった分は請求の区切りごとに消えます。

社内でAPIを使う開発が無いなら、このクレジットはプランの比較から外して考えます。料金と同じ額が付いていても、使わなければ値引きにはなりません。

*APIクレジット:自社のプログラムからClaudeを呼び出す費用に充てられる枠です。チャットで使える枠とは別に管理します。

*Fable:Anthropic社の上位のAIモデルです。ほかのモデルより、使用量の減りが速くなります。

Claudeプランの選び方|週の量と5時間の枠で決める

プランを選ぶ時に見るのは、次の2つです。週の量で足り、5時間の枠でも止まらないならMax、週の量が足りない、または5時間の枠で止まるならUltraが目安になります。

  • 週の量で足りるか
  • 5時間の枠で止まるか
MaxかUltraかの目安を示す図。週の量で足り、5時間の枠でも止まらないならMax、週の量が足りない、または5時間の枠で止まるならUltraを選ぶ。

例えば、社員5人の会社で、1人が資料づくりと集計をClaude Codeに長時間任せ、4人が下書きと議事録の整理にチャットを使っている場合を考えます。

いま、週の枠と5時間の枠のどちらで止まっている?

最初に、設定の使用状況で、週の枠と5時間の枠がどこまで埋まるかを見ます。週の枠が戻る時刻も、同じ画面で確かめられます。

先ほどの例なら、止まるのはClaude Codeを長時間動かす1人で、チャットで使う4人は上限に当たらないかもしれません。この1人の契約は、4章で決めます。早く当たりすぎる場合は、先にプランを上げる前の減らし方を試すと、上げずに済むことがあります。

枠の使い方ごとに、どのプランを選ぶ?

公式の案内は、上限にくり返し当たるなら1つ上のプランへ、というものです。下げる場合と、月に数回だけ当たる場合のスマートエイトの判断も加えて、表にしました。

今のプラン

枠の使い方

次の一手

Pro

5時間か週の上限に、くり返し当たる

Maxに上げる

Max

5時間か週の上限に、くり返し当たる

Ultraに上げる

Ultra

週の上限に当たる

使用クレジット*を有効にする

Ultra

週の枠が毎週半分も埋まらず、長い作業も任せない

Maxに下げる。月額は100ドル減る

どのプランでも

月に数回だけ上限に当たる

プランは変えず、使用クレジットを使う

Max 20xから移った人も、同じ2つで決めます。週の枠が毎週半分を超えるなら、Maxの週の枠では足りないのでUltraのままです。半分に届かなくても、まとめて長い作業を任せるなら、5時間の枠が無いUltraが合います。

どちらでもなければ、Maxに下げる候補です。下げると5時間の枠が戻るので、最初の1週間は止まる回数を見ます。迷う時に上げ下げの判断を急ぐ必要はありません。Webの契約なら、途中で上げても請求は残りの期間に応じた日割りです。

月に数回だけ止まる時は、どうする?

使用クレジット*を有効にすると、上限の後も標準のAPI料金で作業を続けられ、月に使う額の上限も決められます。前払いの仕組みで、日本では2026年9月10日から、買った分は購入から6か月で失効します。

止まるのが月に数回なら、差額を毎月払うより、必要な分だけ買うほうが費用を抑えられることがあります。差額を払う価値があるかは、止まって待つ時間の損と比べます。社員の時間まで費用に含めて見る考え方は生成AIの費用対効果を測る4つの問いで紹介しています。

*使用クレジット:プランに含まれる枠を使い切った後に、前払いの残高から使った分を差し引いて続ける仕組みです。

会社で契約する3つの基準|個人向けとTeamプランを分ける

MaxとUltraは個人向けのプランです。組織として使う場合は、Teamプラン*か、より大きな組織向けのEnterpriseの案内に進みます。会社で契約するときは、次の3つの基準を順に確かめます。

  • 使う人は2人以上か
  • 全員に大きな枠が要るか
  • 監査ログや151席以上が要るか
会社で契約する3つの基準を順に示す図。2人以上ならTeamプランで、1人なら個人向けのプラン。大きな枠が要る人だけプレミアムシートで、ほかはスタンダードシート。監査ログや151席以上ならEnterpriseで、それ以外はTeamプランのまま。

使う人は2人以上か

使う人が1人なら、3章の表で個人向けのプランを選べます。その場合も、会社の情報を入れる前に、学習の設定を確かめます。

2人以上なら、Teamプランから検討します。費用が理由ではありません。月払いなら、Pro 2人分よりスタンダードシート2席のほうが高くなります。理由は、アカウントの共有と学習の既定の2つです。

個人向けの規約では、アカウントをほかの人に使わせることが認められていません。Ultraを1つ契約して全員で使う形は取れないので、人数分の契約が要ります。5時間の枠がなくなっても、この条件は変わりません。

学習の既定も違います。個人向けのプランは本人が学習に使わせない設定を選ぶ形で、Teamプランは既定で入力をモデルの学習に使いません。社員がそれぞれ個人で契約すると、学習の設定も請求も人ごとに分かれます。

Teamプランなら、使用クレジットに使う額の上限を組織全体と1人ごとに決められ、アクセスと請求も管理画面にまとまります。

全員に大きな枠が要るか

Teamプランのシート*は、スタンダードシートとプレミアムシートの2種類で、組み合わせて契約できます。

契約

席数

年払いの月額

月払いの月額

5時間の枠

スタンダードシート

2種類の合計で2〜150席

1席20ドル

1席25ドル

Proの1.25倍

プレミアムシート

2種類の合計で2〜150席

1席100ドル

1席125ドル

Proの6.25倍

Enterprise

20席から。営業経由は50席から

1席20ドルに利用料を加算

年払いのみ

シートごとの枠なし

上限は1人ごとで、ほかのメンバーには回せません。大きな枠が要る人とFableを使う人にだけプレミアムシートを割り当てるのが基本の形です。スタンダードシートの枠にFableは入りません。

例の5人なら、スタンダードシート4席とプレミアムシート1席で、年払いは月180ドル、月払いは月225ドルです。消費税を加えると、年払いは月198ドルになります。全員をプレミアムシートにすると、税抜きの年払いで月500ドルかかります。

プレミアムシートの5時間の枠はMaxの枠を上回りますが、Ultraとは違い、5時間の枠そのものは残ります。例の1人が止まるなら、まずプレミアムシートへ切り替え、それでも止まる日だけ使用クレジットで続けます。組織で有効にすれば、どちらのシートでも使えます。

監査ログや151席以上が要るか

ここまでの2つは、Teamプランの中の判断です。Teamプランは150席までなので、151席以上で使う会社はEnterpriseに進みます。監査ログやメンバーの自動管理が要る会社も同じです。

Enterpriseのシートに枠は付かず、席の料金とは別に、使った分を標準のAPI料金で払います。枠で止まらない代わりに、月の費用は使い方で変わります。料金の一覧と請求の分かれ方は、Claudeの料金プランで整理しています。

*Teamプラン:組織向けの契約です。席ごとに料金を払い、管理者がメンバーと請求をまとめて管理します。

*シート:Teamプランで1人に割り当てる利用の権利です。1席を1人が使い、ほかの人と共有はしません。

よくある質問|契約の手続きと料金

Max 20xを契約中ですが、手続きは要りますか?

要りません。Max 20xの契約は自動でUltraに移り、料金も変わりません。5時間の制限が外れたかどうかは、次の質問の方法で確かめられます。新しいアカウントには、一時的な制限が外れた時にメールも届きます。

認証が済んだかどうかは、どこで分かりますか?

設定の使用状況を開き、「現在のセッション」のバーが出ていなければ認証済みです。電話番号の認証は別の手続きで、済ませても5時間の制限は外れません。

MaxからUltraへ途中で上げると、料金はどうなりますか?

Webの契約で月の途中で上げる場合は、請求期間の残りに応じた日割りで請求されます。上げる時期を請求日に合わせる必要はありません。Google Playの契約では新しいプランの全額が請求され、前のプランの残りは日数に足されます。

スマートフォンのアプリから契約しても、料金は同じですか?

同じとは限りません。料金ページの金額はWebで契約した場合の料金で、アプリからの契約は異なる場合があります。本記事の金額も、Webの契約の料金です。

法人は消費税の仕入税額控除を受けられますか?

受けられます。Anthropic社は適格請求書発行事業者として登録しており、消費税の対象となる法人は、発行された適格請求書で控除を受けられます。詳しい扱いは、自社の税務の担当者に確かめます。

さいごに

本記事では、Max 20xがUltraに変わった中身と、MaxとUltraの違い、週の量と5時間の枠からの選び方、会社で契約する3つの基準を解説しました。週の量は料金に比例するので、週の枠が余る人にとってのUltraの価値は、5時間で止まらない点にあります。

名前が変わった今は、「とりあえず上位のプラン」で済ませず、週の量で足りるか、5時間の枠で止まるかを確かめ直すよい機会です。まず今週、設定の使用状況を開いて自分の使い方を見て、社員にも同じ画面を見てもらいます。

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