はじめに
Claudeを会社で使おうと料金ページを開き、6つのプランのどれを選べばよいか迷ったことはないでしょうか。10月からはMaxとTeamに毎月APIクレジットが付くようになり、何に使える物なのか、請求がどう変わるのかも分かりにくくなりました。
本記事では、Claudeの料金プランの月額と使える量を整理したうえで、月間APIクレジットで何ができるか、請求がどう分かれるか、会社で選ぶプランの決め方を解説します。スマートエイトは法人向けの生成AI研修で、受講する会社のClaudeの契約と設定を扱っています。
結論を先に書くと、会社の2人から150人で使うならTeamが基本で、年払いなら1席20ドルからです。それより多い会社や、誰が何をしたかの記録まで管理したい会社はEnterpriseを選びます。
2026年10月7日からは、MaxとTeamに毎月APIクレジットが付き、Teamのスタンダード席なら1席20ドル分を、チームで合計500ドルまで受け取れます。
ただし、このクレジットは自社の仕組みからClaudeを呼び出すAPIの利用料にしか充てられず、Claude Codeでの対話や、上限を超えた後の追加の使用には使えません。受け取る先の組織は1つだけで、後から自分では変えられないため、すでにAPIの利用料を払っている組織があればそこにつなぎ、無ければ誰が何を作るかを決めてからつなぎます。
本記事は2026年10月28日時点のAnthropicの料金ページとヘルプをもとにしており、金額は税抜きの米ドルで書いています。日本の会社が払う額には消費税10%が加わるため、日本から開いた料金ページでは、Teamのスタンダード席が年払いで22ドルのように10%込みの額が出ます。消費税の分は適格請求書に円で載り、課税事業者の会社は仕入税額控除に使えます。
Claudeの料金プラン一覧|個人向け3つと会社向け2つの月額
Claudeの料金プランは、個人で契約するFree・Pro・Max・Ultraと、会社で契約するTeam・Enterpriseの6つです。Ultraは、2026年10月31日に「Max 20x」から名前が変わったプランで、下の図のMaxにはUltraも含みます。月額の差は、使える量の大きさと、会社が設定と請求をまとめて管理できるかどうかで生まれます。

各プランの月額はいくらで、どれだけ使えるか
各プランの税抜きの月額と使える量、10月7日から付く月間APIクレジット*の額は次のとおりです。使える量は5時間ごとに区切られる枠の大きさを比べた目安で、有料プランには週ごとの上限もあります。
プラン | 年払いの月額 | 月払いの月額 | 使える量の目安 | 月間APIクレジット |
|---|---|---|---|---|
Free | 0ドル | 0ドル | 日常の質問向け | なし |
Pro | 17ドル | 20ドル | Freeの5倍以上 | なし |
Max | 年払いなし | 100ドル | Proの5倍 | 100ドル |
Ultra | 年払いなし | 200ドル | 週の量はProの10倍。認証済みなら5時間の上限なし | 200ドル |
Team スタンダード席 | 1席20ドル | 1席25ドル | Proの1.25倍 | 1席20ドル |
Team プレミアム席 | 1席100ドル | 1席125ドル | Proの6.25倍 | 1席100ドル |
Enterprise | 1席20ドルと使った分 | 年払いのみ | 使った分を払う | なし |
ProとTeamの年払いは、1年分をまとめて払う形で、Proなら200ドルです。MaxとUltraは月払いだけです。
Teamは2人から150人までで、席ごとにスタンダードとプレミアムを混ぜられます。使用量の上限は社員ごとに決まり、1人が上限に達しても、ほかの社員は使い続けられます。
Enterpriseは20席からの年払いで、席の料金とは別に、使った分をAPIの単価で払います。営業担当に問い合わせると、個別の見積もりも出してもらえます。
個人向けと会社向けは何が違うか
個人向けのプランでは、会話をAIの学習に使わせるかを、利用者が自分で選びます。TeamとEnterpriseは、料金ページの比較表で、既定で学習に使わないプランとして並んでいます。
会社向けのプランでは、管理者が席を配って請求を1つにまとめ、会社のアカウントでのログインや、外部のサービスとつなぐ機能の許可を管理できます。社員がそれぞれProを契約する形では、こうした設定を会社の側からそろえる手段がありません。
Maxを1つ契約して部署で使い回す形も取れません。Free・Pro・Maxに当たる個人向けの規約では、アカウントをほかの人に使わせることが認められていないためです。
顧客の資料を入れる会社ほど、この違いが効きます。学習の設定の確かめ方は、Claudeに学習させない設定方法で詳しく解説しています。
*月間APIクレジット:MaxとTeamに毎月付く、Claude APIの利用料に充てられる残高。APIは、自社のプログラムからClaudeを呼び出す窓口のこと。
月間APIクレジットとは|10月7日からMaxとTeamに毎月付く
Anthropicは2026年10月7日、MaxとTeamに毎月のAPIクレジットを付けました。受け取るには、プランの持ち主がClaude Console*の組織を1つ選んでつなぎ、以後は毎月、その組織の残高に入ります。

いくら付くか
Maxは毎月100ドル、Ultraは毎月200ドルです。Teamはスタンダード席が1席20ドル、プレミアム席が1席100ドルで、全員の分が1つの残高にまとまり、合計500ドルが上限になります。
例えば、社員10人の会社が、営業と事務の8人をスタンダード席に、資料づくりや社内の仕組みづくりを担う2人をプレミアム席にしたとします。クレジットは8席分の160ドルと2席分の200ドルを足した360ドルです。
同じ会社が20人に増え、スタンダード席16人とプレミアム席4人にすると、計算上は720ドルですが、受け取れるのは500ドルで止まります。額は、クレジットが届く時点の席の数で毎回計算し直されます。
Free・Pro・Enterpriseには付かず、非営利団体などに向けた割引のTeamにも同じ額が付きます。
どうやって受け取るか
受け取れるのは、対象のプランを7日以上続けた後です。MaxとUltraは契約している本人が、Teamはオーナーか、組織の最上位の役割にあたるプライマリオーナーが、受け取りの操作をします。
手順は上から順に次のとおりで、つなぐ先のConsoleの組織でも、オーナー・管理者・請求のいずれかの役割が要ります。
- claude.aiで、MaxとUltraなら「設定」の「請求」、Teamなら「組織設定」の「請求」を開く
- 「APIクレジット」の欄で「組織をリンク」を選ぶ
- クレジットを受け取るConsoleの組織を選ぶか、新しく作る
- クレジットの補足の利用規約を確かめ、「組織をリンク」を押す
つなげる組織は1つだけで、あとから自分では変えられず、変えるにはサポートへの連絡が要ります。カードの登録は要らず、スマートフォンのアプリで契約した人も、受け取りはブラウザのclaude.aiで行います。
*Claude Console:Claude APIを使うための管理画面。APIの鍵の発行や、残高と請求の確認、使える額の上限の設定をここで行う。
月間APIクレジットで何ができるか|使える所と使えない所
クレジットを充てられるのは、クレジットをつないだConsoleの組織で発行したAPIの鍵で、Claudeを動かした分だけです。社員がふだん使うClaudeのアプリやClaude Code*の使用量には効きません。

使えるのは、自社の仕組みからClaudeを呼ぶ時
クレジットを充てられるのは、次の4つです。
- 自社のプログラムからClaudeを呼び出すClaude API
- Consoleの画面で頼み方を試せるPlayground
- Anthropicの側でAIエージェントを動かすClaude Managed Agents
- 自社のプログラムにAIエージェントを組み込むClaude Agent SDK
2章の10人の会社なら、問い合わせのメールを読ませて、種類の振り分けと返信の下書きを返させる社内の仕組みに使えます。よく使われるモデルの1つであるSonnet 5.5の単価は、入力100万トークン*あたり2ドル、出力10ドルです。
1回に入力5,000トークン・出力1,000トークンを使うと仮定すると、1回の費用は2セントです。360ドルのクレジットなら、月に約18,000回呼び出せる計算になります。
Claude Codeでの対話と、上限を超えた後の追加には使えない
クレジットは、ターミナルや画面でClaude Codeとやり取りしながら進める使い方には充てられません。Claudeのアプリ・Claude Codeで上限に達した後、追加で払って使い続ける分にも使えず、プランの使用量の上限も変わりません。
AmazonやGoogle、Microsoftのクラウドを通して使うClaudeも、クレジットの対象外です。
Agent SDKや、Claude Codeを人の操作なしで動かす使い方は、動かし方で扱いが分かれます。つないだ組織のAPIの鍵で動かした分は対象ですが、プランでログインしたまま動かした分はプランの使用量から引かれます。GitHubでの自動の実行や、エディタの拡張機能、デスクトップのアプリから動かした分も、Claude Codeの使用の扱いです。
どのConsoleの組織につなぐか
すでにConsoleでAPIを使っている会社なら、その組織につなぐだけで、毎月の利用料がまずクレジットから引かれます。つなぐ組織は1つだけで、後から自分では変えられないため、APIを使う組織が社内に複数あるなら、いちばん使う組織を選びます。
社内にプログラムを書ける人がいない会社でも、Playgroundなら画面の上で頼み方を試せます。毎月の定型の作業を1つ選び、どんな指示で、どれだけの量なら任せられるかを試す場として使うのが現実的です。
使わなかった分は請求の期間ごとに消えるだけで、プランの請求は増えません。使い道が無い会社は、作る物と鍵を持つ人が決まってからつなげば足ります。
*Claude Code:プログラムを書く作業や、ファイルを扱う作業をClaudeに任せる道具。有料プランに含まれ、使った分はプランの使用量から引かれる。 *トークン:AIが読み書きする文章の量を数える単位。APIの料金は、読ませた量と書かせた量のトークン数で決まる。
請求はどう変わるか|プランの請求とAPIの請求は分かれたまま
月間APIクレジットが付いても、プランの料金の払い方は変わりません。有料プランとConsoleは別の製品で、クレジットはConsoleの組織の残高に入り、APIの利用料はConsoleの側で精算されます。

会社の支払いは3つに分かれる
Teamを使う会社の支払いは、次の3つに分かれます。月間APIクレジットが減らすのは、3つ目のAPIの利用料だけです。
- 席の料金:claude.aiで、席の数と種類に応じて払う
- 使用クレジット*:アプリやClaude Codeで上限を超えた後も使い続けるために、APIの単価で払う
- APIの利用料:Consoleの組織で、購入したクレジットか自動リロード*から払う
Teamの使用クレジットは、オーナーが前もって買い、組織全体や社員ごとに月の上限を決められます。名前は似ていますが、月間APIクレジットを受け取っても、使用クレジットの支払いは減りません。
使い切ったらどうなるか
月間のクレジットは、購入したクレジットより先に減ります。使い切った時に、購入したクレジットか自動リロードがあればそこから払い、どちらも無ければ、次の月のクレジットが届くまでAPIの呼び出しが止まります。
どちらの場合も、使った分がプランの請求に足されることはありません。営業担当を通して請求書で払っている組織だけは、クレジットを超えた分がいつもどおり請求されます。
プランを変えた時は、解約や対象外のプランへの変更で新しいクレジットが止まり、手元の残りは期限まで使えます。MaxからTeamへ移ると、Maxのつなぎ先は外れ、Teamで7日たってから受け取り直します。
会社で先に決めておくこと
Consoleの組織でAPIの鍵を持つ人は、全員が同じ残高から使います。プロジェクトや社員ごとに使える額を分けたい時は、Consoleで作業の単位となるワークスペースを分け、ワークスペースごとに支出の上限を決めます。
2章の10人の会社なら、仕組みを作る2人だけに鍵を渡し、自動リロードは入れずに、360ドルを使い切ったら止まる形から始めるのが安全です。足りなくなった月が続いてから、買い足すかどうかを決めても遅くありません。
*使用クレジット:Claudeのアプリ・Claude Codeで、プランの上限に達した後も作業を続けるために払う分。APIと同じ単価で数える。 *自動リロード:Consoleの残高が決めた額を下回った時に、クレジットを自動で買い足す設定。
会社で使うならどのプランか|人数と管理の要るかで選ぶ
会社で使うプランは、使う人数と、会社がどこまで管理する必要があるかで決まります。月間APIクレジットは、APIで何かを作る予定がある時に効く上乗せで、プランを選ぶ決め手にはしません。

2人から150人までならTeam
社員が2人以上で使い、会社として設定と請求をまとめたいなら、Teamが基本です。既定で学習に使わない点と、管理者が席を配って外す点が、社員が個人で契約する形との大きな違いになります。
席の種類は、使う量で分けます。チャットで調べ物や文書づくりをする社員はスタンダード席、Claude Codeで毎日作業する社員はプレミアム席から始めます。2章の10人の会社の例では、年払いの席の料金は月360ドルで、1年分の4,320ドルをまとめて払い、月払いにすると月450ドルです。
スタンダード席で上限に毎週当たる社員をプレミアム席に上げる時は、年払いで月80ドル増える分が見合うかを、その社員が先週AIで終えた仕事の件数と、答えを直した時間で決めます。数え方は、生成AIの費用対効果を測る4つの問いにまとめています。
151人以上か、細かい管理が要るならEnterprise
151人以上で使う会社や、監査ログ*が要る会社は、Enterpriseを選びます。社員のアカウントを社内の名簿と自動で連動させる仕組みや、会話を残す期間の設定も、Enterpriseにしかありません。
Enterpriseは20席からの年払いで、2章の10人の会社が監査ログのために移ると、使わない10席の分も払うことになります。席の料金に使った分を足して払う形なので、1席20ドルと安く見えても、毎月の総額は使い方で大きく変わります。
月間APIクレジットも付かないため、移る前に、今の使い方を営業担当に伝えて総額の見積もりを取っておきます。
1人で試すならProかMax
社長や担当者が1人で試す段階なら、Proで足ります。毎日長く使い、APIでも何か作るなら、月間APIクレジットが付くMaxが候補です。
ただし、個人向けのプランは学習の設定を本人が選ぶため、顧客の資料を入れる前に設定を確かめます。社員が使い始めて会社の業務に広がった時点で、Teamに移すのが自然な順番です。今どれだけ使っているかは、設定の使用状況で確かめられます。使用量の見方と上限が戻る時間は、Claudeの使用量の確認方法にまとめています。
*監査ログ:誰がいつ、どんな操作をしたかを記録した履歴。情報の持ち出しを調べる時や、社内の点検で使う。
さいごに
本記事では、Claudeの料金プランの月額と使える量、10月7日からMaxとTeamに付いた月間APIクレジットの額と使い道、請求の分かれ方を解説しました。会社で2人以上が使うならTeamが基本で、クレジットはAPIで社内の仕組みを作る時にだけ効きます。
次の一歩は、使う人数と使う量を数えて席の種類を決め、APIで作る物があるかどうかを見て、クレジットを受け取る組織と鍵を持つ人を決めることです。
スマートエイトの生成AI研修では、受講者の実際の業務を題材に、どの社員がどの席で、どの業務にClaudeを使うかを決めるところから演習します。
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