はじめに

作業マニュアルや社内研修の説明を、短い動画にしたいと考えたことはないでしょうか。外注は費用がかかり、編集ソフトを覚える時間もありません。Claude Code で作れると聞いても、どのスキルを入れるかで迷うものです。

本記事では、Claude Code の動画作成と編集に使えるスキルと MCP を14本、特徴が分かる形で紹介します。法人向けに生成AI研修を行い、自社の動画も Claude Code で作っているスマートエイトがまとめました。

14本のうち10本は、架空の倉庫の作業マニュアルにある「入荷の受け付け 5つの手順」を、新人向けの30秒の動画にする題材で、当社が実際に作りました。できた動画は各本の説明に載せ、最後に会社で使う前に確かめる4点もまとめています。

本記事は、2026年11月3日時点の公式情報をもとにしています。

14本の一覧|作り方の2通りと用途で選ぶ

Claude Code の動画作成は、作り方が2通りに分かれます。1つはコードで描く作り方で、文字やグラフ、図解の動きを書き出すので、映像生成の料金がかかりません。もう1つは動画生成サービスを呼ぶ作り方で、人物や風景のような実写に近い映像を作ります。

作業マニュアルの動画なら、手順の文字と図はコードで描き、作業の場面だけを生成で補えます。撮影済みの動画なら、編集の作業を任せられます。

14本を用途で分けると

用途

スキル・MCP

特徴

当社で試した結果

資料を動画に

Remotion 公式スキル

同じ型の動画を何本も作る

30秒で約7分

資料を動画に

HyperFrames

約450個の部品で組む

30秒で約10分

資料を動画に

huashu-motion

指した所だけ直せる紹介動画

30秒で約13分

資料を動画に

animate

7種類の画風に自社の画風も足す

3本で約17分

資料を動画に

vibe-knowledge-film

難しい知識を字幕と絵で見せる

30秒で約11分

資料を動画に

claude-code-video-toolkit

台本から声、音楽、映像まで作る

見本で約2分

動画の編集

video-use

無音を切り字幕と色を整える

未試行

動画の編集

DaVinci Resolve MCP

今の編集ソフトのまま頼める

未試行

動きを足す

motion-prompt

192種類の動く見本から選べる

動きを足して約4分

動きを足す

motion-graphics-skills

自社の色で発表動画を作る

30秒で約8分

生成で補う

Runway MCP

実写のような映像を作り一部を直す

5秒で約5分

生成で補う

Higgsfield

広告動画を型で作り採点する

5秒で約29分

生成で補う

fal.ai MCP

合うモデルを探して作る

未試行

生成で補う

ElevenLabs スキル

声と効果音、吹き替えを足す

未試行

同じ題材で10本が作った動画の1コマずつを並べた図

入れる前に知っておくこと

未試行の4本は、新しいアカウントの作成か購入が要るためです。名前に MCP と付く3本は、外のサービスやソフトを操作する、MCP という共通のつなぎ方で動き、残りの11本はスキル*です。この後のコマンドは、Claude Code の中で打つと書いた物を除き、パソコンのターミナルに貼ります。先に Node.js と FFmpeg を入れておきます。

Team か Enterprise の契約があれば、スキルを入れずに短い説明動画を作れるベータ版の Claude Motionもあります。業務の自動化全般は、Claude Code で業務を自動化する方法で説明しています。

*スキル:Claude Code に特定の作業の手順や道具を覚えさせる追加の仕組み。入れておくと、頼むだけでその手順に沿って作業します。

資料や文章を動画にする2つの枠組み|Remotion と HyperFrames の選び方

迷ったら、動画をコードで描く枠組みの Remotion か HyperFrames から始めます。どちらも Claude Code がコードを書くので、自分で書く必要はありません。

Remotion と HyperFrames の選び方の図。4人以上の会社では、月25ドルを払うかどうかで分かれる

3人までの組織は、どちらも無償で使えます。4人以上の会社では、Remotion は1席月25ドルからの有償になり、HyperFrames は人数や売上の条件が無いライセンスです。

Remotion 公式スキル|同じ型の動画を何本も作る

Remotion 公式スキルは、開発元が公式に出している13個のスキルのセットです。一度作った部品を使い回して同じ型の動画を増やせる点と、使い方の解説や事例の多さが強みです。データの一覧から1件1本ずつ自動で書き出すこともでき、4人以上の会社では6章の別の料金になります。

npx skills add remotion-dev/skills

当社で試すと、入れてから30秒の縦動画ができるまで約7分でした。既定では画面で確かめるプレビューで止まるので、最後に「MP4 に書き出して」と頼みます。

HyperFrames|約450個の部品で、説明動画を組み立てる

HyperFrames は、HeyGen が公開している、動画をコードで描く枠組みです。約450個の部品から、場面の切り替え、字幕、グラフ、地図を選んで組めるのが強みです。資料を元にした説明動画や、サイトを案内する動画に向いています。データの一覧から1件1本ずつ書き出す機能も、会社の人数による料金なしで使えます。

claude plugin marketplace add heygen-com/hyperframes
claude plugin install hyperframes@hyperframes

Node.js は22以上が要ります。

当社で試すと、入れてから30秒の横動画ができるまで約10分でした。そのまま頼むと筋書きを3案出して止まるので、最初から「ファイルまで作って」と頼みます。

作風で選ぶ4本|紹介動画・解説動画・音声つきの動画

作風が決まっているなら、次の4本が候補です。3-1 から 3-3 は、2章の枠組みなしで動きます。

作りたい動画で選ぶ4本の図。紹介動画、画風をそろえた解説動画、難しい知識の解説動画、声と音楽まで入れた動画で、入れるスキルが1本に決まる

huashu-motion|製品の紹介動画を作り、指した所だけ直す

huashu-motion は、製品の紹介動画を作るスキルです。中国語の編集画面で直したい所をクリックして指示を書くと、そこだけを直せるのが強みです。頼むと方向性を3案出し、映像はコードで描き、音楽も手元で作ります。

npx skills add alchaincyf/huashu-motion

当社で試すと、30秒の動画が約13分でできて、末尾に入る署名も頼めば消せました。上のコマンドで入るのは説明書きなので、本体は GitHub からリポジトリを取得します。編集画面で指示を書いたら「发给 Agent」で送ります。

animate|7種類の画風で作り、自社の画風も足せる

animate は、解説動画のスキルです。切り絵、線画、スケッチブック、ピクセルなど7種類の画風に加え、参考の画像や動画、サイトから新しい画風を作って保存できるのが強みです。1本から縦長、正方形、横長の動画を書き出せます。

入れるときは、Claude Code で次の2行を打ちます。

/plugin marketplace add cth9191/animate
/plugin install animate@animate

別に、ブラウザを動かす Playwright を入れます。

当社で試すと、切り絵の30秒の動画を3つの形にするまで約17分でした。標準の手書き書体は日本語の字を持たないので、Mac なら丸ゴシックを足すと字がそろいます。

vibe-knowledge-film|難しい知識を、字幕と絵だけで見せる

vibe-knowledge-film は、難しい知識を伝える動画のスキルです。概念ごとに身近な物を探し、字幕の文のとおりに画面で動かして見せるのが強みです。声なしの2〜5分の横長の動画になります。

入れるときは、Claude Code にリポジトリの URL を渡し、「README の手順で入れて」と頼みます。

当社で試すと、箱1つが手順どおりに棚へ収まる30秒の見本が、効果音つきで約11分でできました。README は中国語ですが、Claude Code に読ませれば日本語でやり取りしながら進められます。

claude-code-video-toolkit|台本から声、音楽、映像までまとめて作る

claude-code-video-toolkit は、13個のスキルのセットです。作りたい動画を伝えると、台本から声、音楽、映像の生成、書き出しまで進むのが強みです。自社の色、フォント、ロゴも登録できます。

git clone https://github.com/digitalsamba/claude-code-video-toolkit.git

入れたら、Claude Code の中で /setup と打って設定し、/video で最初の動画を作ります。声や映像の生成に使う Modal は、支払い方法の登録が要ります。

当社で試すと、契約なしで同梱の25秒の見本を約2分で書き出せました。日本語の動画に作り替えるときは、コードに残る英語の見出しも直させます。

撮った動画を仕上げ、短い動きを足す4本|編集の自動化と動きの指定

撮影済みの動画の編集を自動化するなら、video-use が入口になります。短い動きは見本から選び、製品発表の動画は自社の色で作ります。

撮影素材を渡すと、無音の削除と字幕の追加を経て MP4 ができる、video-use の編集の流れの図

video-use|撮った動画の無音を切り、字幕と色を整える

video-use は、撮影済みの動画を編集するスキルです。素材のフォルダを渡して話しかけると、編集ソフトを開かずに完成の動画が返るのが強みです。

  • 無音と言い淀みを切る
  • 字幕を入れ、場面ごとに色を整える
  • つなぎ目を見直し、問題があれば直す

入れるときは、Claude Code にリポジトリの URL を渡し、「README の手順で入れて」と頼みます。文字起こしに ElevenLabs* を使うので、その管理画面で発行する API キーが要ります。

DaVinci Resolve MCP|今の編集ソフトのまま、カットから色まで頼める

DaVinci Resolve MCP は、同じ名前の動画編集ソフトを Claude Code から操作できる仕組みです。カットの編集、素材の整理、書き出しの設定、色の調整を、今のソフトと編集の流れのまま言葉で頼めるのが強みです。

npx davinci-resolve-mcp setup

使うには有料版の Studio が要り、国内は税込51,980円で、2026年11月20日まではセールの税込40,980円です。

motion-prompt|192種類の動く見本から選んで頼める

motion-prompt は、動きの一覧のスキルです。動きの名前を知らなくても、192種類の動く見本から選び、番号でも頼めるのが強みです。選んだ見本を「AIに渡す」で渡すと、Claude Code が作っている動画に組み込みます。一覧だけでは動画にならないので、2章の枠組みと合わせて使います。

npx skills add showheyohtaki/motion-prompt

当社で試すと、「ポップイン」と「バースト」を選び、Remotion で作った動画の番号の円に足すまで約4分でした。見本は小さなカードの中の動きなので、組み込む先の大きさに合わせて倍率を決め直します。

motion-graphics-skills|製品発表の動画や動くグラフを、自社の色で作る

motion-graphics-skills は、15個のスキルのセットです。最初に自社の色、フォント、動きの決まりを登録すると、どのスキルもそれを読んで作るのが強みです。

  • 30〜45秒の製品発表の動画
  • 渡した数字のまま動くグラフ
  • 8〜15秒の立体のオープニング
npx skills add charlie947/motion-graphics-skills

入れたら、最初に brand-intake というスキルで色などを登録します。当社で試すと、架空の会社の色を登録して、30秒の動画を約8分で作れました。書き出しの道具は付いていないので、HyperFrames を入れるか、1コマずつ撮るプログラムを Claude Code に書かせます。

*ElevenLabs:文章の読み上げや文字起こしを行う、音声の AI サービス。5章で紹介するスキルでも使います。

映像と音声を生成で補う4本|Runway ほかの選び方

コードで描けない場面だけを、生成で補います。生成は本数と長さで費用が変わるので、短い1本で金額を見てから本数を増やします。

作業マニュアルの動画で、手順の文字と図はコードで描き、フォークリフトの場面だけ生成で補う例の図

Runway MCP|実写のような映像を作り、一部だけ直す

迷ったら、動画生成サービスの Runway が公式に出している MCPから始めます。実写のような映像を作り、できた映像の一部だけを直すところまで頼めるのが強みです。

  • 1つの話から3〜5場面の動画を作る
  • 映像の中の一部だけを変える
  • 映像を別の縦横比に広げる
claude mcp add --transport http runway https://mcp.runwayml.com/mcp
claude mcp login runway

Pro・Max・Team のどれかの契約があれば API キーなしで始められ、5秒の場面1本で約0.93ドル分です。つなぎ方と料金は、動画生成の記事で説明しています。

当社で試すと、フォークリフトが通る5秒の場面が、依頼から約5分、60クレジット*でできました。

Higgsfield|広告動画を型で作り、できた動画を採点する

Higgsfield は、Veo や Kling など映像を作る AI を1つの契約で使えるサービスです。広告動画の型と、完成した動画の採点まで頼めるのが強みです。

  • 商品紹介や開封などの型で広告を作る
  • 冒頭の引きや視聴の続き具合を採点する

入れるときは、Claude Code にリポジトリの URL を渡し、「README の手順で入れて」と頼みます。つなぐには有料プランが要ります。

当社で試すと、5-1 と同じ場面を Kling 3.0 Turbo で作って、7.5クレジットでした。完成まで約29分のほとんどは順番待ちだったので、締め切りのある動画は早めに頼みます。

fal.ai MCP|作りたい物から、合うモデルを探して作る

fal.ai MCP は、動画や画像のモデルを使えるサービス fal.ai が、公式に出している MCP です。作りたい物に合うモデルを探し、金額を見てから作れるのが強みです。

  • 作りたい物から候補のモデルを挙げる
  • モデルの料金と指定できる項目を見る
  • 見積もりを見せてから生成するよう頼む
claude mcp add --transport http --scope user fal https://mcp.fal.ai/mcp-relay

追加したあと、/mcp と打ってブラウザでサインインします。キーの発行は要りません。

月額の契約はなく、先に入れた残高から、多くのモデルでは作った秒数の分だけ料金が引かれます。

ElevenLabs スキル|ナレーションに加え、効果音や吹き替えも足せる

ElevenLabs のスキルは、開発元が公式に出している12個のスキルのセットです。読み上げから吹き替えまで、声と音の作業を1つのセットで頼めるのが強みです。

  • 原稿からナレーションを作る
  • 効果音と音楽を作る
  • 別の言語に吹き替える
npx skills add elevenlabs/skills

使うには API キーが要り、読み上げは1,000字あたり0.04〜0.08ドルです。コードで描いた動画に、ナレーションだけを足す使い方から始められます。

*クレジット:生成サービスの中で使う利用の単位。月額に含まれる分を、映像の長さやモデルに応じて消費します。

会社で使う前に確かめる4点|商用・送信先・費用・日本語

本番の動画を作る前に、商用の条件、素材の送信先、費用、日本語の4点を確かめます。

会社で動画のスキルと MCP を使う前に確かめる4点の図。商用の条件、素材の送信先、費用、日本語

商用の条件と、素材の送信先を確かめる

Remotion は4人以上の営利企業なら社内用でも有償で、作る人ごとに1席で月25ドルです。使う人が1人でも人数は会社全体で数え、無償で使えるのは試す間だけです。データの一覧から自動で書き出す仕組みは、1回0.01ドルで最低月100ドルになります。

Remotion を使う claude-code-video-toolkit も同じ条件です。vibe-knowledge-film の例の一部は他人の短編が元なので、自社の題材に置き換えて使います。SNS で紹介されることの多い video-editor-skills は、非商用のライセンスなので14本から外しました。

手元で書き出す動画でも、依頼文と読ませた内容は Anthropic へ送られ、生成と文字起こしを使うとそのサービスにも送られます。Runway が入力と生成物を学習に使わないとしているのは、Enterprise の契約です。

HyperFrames は利用状況を送るテレメトリが既定で有効なので、当社は HYPERFRAMES_NO_TELEMETRY=1 を付けて動かしました。claude-code-video-toolkit は、受け渡し先を設定しないと、生成に渡すファイルを公開の無料ホストに上げるので、Cloudflare R2 を設定します。

Higgsfield は、人物の顔に本人の同意を求めています。社員の顔や取引先の社名が映る場面は、生成サービスへ送らない運用にします。

費用は合計で、日本語は短い1本で確かめる

費用は合計で見ます。Claude Code は Free プランでは使えず Pro で月20ドルで、4人以上の会社が Remotion の1席と Runway の Pro で作ると、月25ドルと月35ドルが加わり、合計は月80ドルになります。

日本語は、短い1本を作って確かめます。当社で文字をコードで描く8本を Mac で書き出すと、日本語の字はどれも崩れませんでした。

huashu-motion と animate は日本語の所だけ別の書体になるので、見本で書体がそろっているかも見ます。自動の字幕は固有名詞を聞き違えることがあるので、公開の前に人が読み直します。

さいごに

Claude Code の動画作成では、文字や図はコードで描き、実写のような場面は生成サービスで補い、撮った動画は編集を任せます。用途を決めて、まず1本を入れ、足りない所だけ足します。当社で試したスキルでは、30秒の動画が約7〜17分で1本できました。

まず社内の作業マニュアルのように、外に出さない動画を1本選び、短い1本を作りながら4点を確かめてみてください。

スマートエイトの研修では、Claude Code で自社の業務を自動化する手順を、対面で学びます。社内で作れる人を増やしたい会社は、研修の内容もご覧ください。

※生成AI研修資料/導入事例も無料ダウンロードいただけます。