はじめに

Claude Codeに「この記事の見出し画像を作って」と頼んだら、画像は作れないと返された経験はないでしょうか。資料やブログに載せる画像を毎回デザイナーに頼むのをやめたくても、どこから手を付ければよいか分かりにくいものです。

本記事では、Claude Codeで画像生成する方法を、外部の画像生成AIをつなぐ手順、1枚あたりの費用、日本語の字を崩さない設定の順に解説します。スマートエイトは、自社ブログの記事に載せる見出し画像を、Claude Codeから画像生成AIを呼んで作っています。

結論を先に書きます。Claude Codeは写真やイラストのような画像を単体では生成しないので、画像生成AIをスキルかMCPでつなぎます。OpenAIの画像生成AIなら、画質をhighにした縦長の1枚が約0.05ドルです。日本語の字は、画質をhighに指定して作り、作った後に人が1字ずつ目で確かめます。

本記事は、2026年11月5日時点のAnthropicとOpenAIの公式ドキュメントと、スマートエイトが2026年9月22日から使っている画像生成の手順をもとにしています。費用の数字は、OpenAIのgpt-image-2.5-flareで測った値です。料金表には後継の版も同じ単価で並んでいますが、1枚にかかる費用はモデルや画質の設定で変わるため、別の版を使う時は1枚作って確かめてください。

Claude Codeで画像生成はできる?|写真やイラストは、外部の画像AIをつないで作る

Claude Codeは、写真やイラストのような画像を、単体では生成しません。Claude Codeの頭脳にあたるClaudeは、画像については読み取って理解するだけのモデルで、画像を生成も編集もしないためです。図やグラフは、Claude Codeが書くコードで描けます。

Claude Codeで画像を作る時の流れ。人が頼み、Claude Codeが指示文を書いて外部の画像生成AIを呼び、できた画像をフォルダに保存し、最後に人が確かめる

Claude Codeが写真やイラストを作れないのはなぜか

Claude Codeが作業に使う組み込みの道具は、ファイルの読み書き、コマンドの実行、Webの検索などです。組み込みの道具の一覧に、画像を生成する道具はありません。

チャットのClaudeも、画像生成AIのような写真やイラストは作れず、図やグラフはコードで描く形になります。チャットでできることとできないことは、Claudeで画像生成はできるかを解説した記事で整理しています。

画像を作るには、画像生成AIを持つ別のサービスを、Claude Codeから呼べるようにつなぎます。Claude Codeは、指示文を書き、サービスを呼び、できた画像をフォルダに保存するところを受け持ちます。

画像生成AIをつなぐと、何を任せられるのか

つなぐと、画像を1枚作るたびに、画像生成のサービスの画面と行き来する手間がなくなります。例えばブログ記事の見出し画像なら、Claude Codeが記事を読んで指示文を書き、画像生成AIを呼び、決めた名前で記事の隣に保存するまでを1回の依頼で進めます。

画像生成AIを持つサービスの多くは、プログラムから呼ぶためのAPI*を公開しています。Claude Codeはこの窓口に指示文を送り、画像のデータを受け取ります。決まった手順をスキル*にしておけば、「見出し画像を作って」の一言で同じ設定の画像ができます。

人に残るのは、何を描くかを決めることと、できた画像を確かめることです。画像の中の日本語は崩れることがあるため、確かめる工程は外せません。

*API:プログラムから別のサービスの機能を呼び出すための窓口。画像生成AIのAPIに指示文を送ると、画像のデータが返ってくる。 *スキル:Claude Codeに作業の手順を覚えさせる仕組み。手順を書いたファイルを決まったフォルダに置くと、合う依頼でClaudeが使う。

外部の画像AIをつなぐ手順|スキルにする方法とMCPでつなぐ方法

画像生成AIをClaude Codeにつなぐ方法は、呼び出しの手順をスキルにまとめる方法と、サービスの側が用意したMCP*を足す方法の2通りです。同じ型の画像を毎回作るならスキル、まず試してみるならMCPが向いています。

画像生成AIをClaude Codeにつなぐ2通りの方法。左はスキルで、手順書とスクリプトから画像生成AIのAPIを呼ぶ。右はMCPで、コマンド1行で足したサービスの窓口を呼ぶ

スキルにする時は、何を用意するのか

スキルは、手順を書いたSKILL.mdというファイルを、プロジェクトの「.claude/skills/スキルの名前」のフォルダに置いて作ります。スキルのフォルダには、手順書のほかに、実行するスクリプトも一緒に置けます。

画像生成なら、APIを呼ぶ短いスクリプトをフォルダに入れ、SKILL.mdには使う場面、画質と大きさ、保存先を書きます。説明文に合う依頼が来ると、Claude Codeがスキルを選んでスクリプトを動かします。

APIの鍵は、スクリプトにもSKILL.mdにも書きません。ほかの人と共有しないファイルに置き、Claude Codeの設定でそのファイルを読む操作を禁止して、鍵を会話に出さないようにします。社内の手順をスキルにして試す流れは、skill creatorの使い方の記事で紹介しています。

MCPでつなぐ時は、どう設定するのか

画像生成のサービスが公式のMCPを出していれば、ターミナルでコマンドを1行打つだけでつながります。インターネットの先にあるMCPのサーバーは、次の形で足します。

claude mcp add --transport http <名前> <サービスが公開しているURL>

例えば、動画と画像を作るRunway*が出している公式のMCPは、画像も作れます。公式の接続先のURLを入れると、次の1行になります。

claude mcp add --transport http runway https://mcp.runwayml.com/mcp

足した後にClaude Codeの中で「/mcp」と打ち、Runwayのアカウントでログインすると使えるようになります。費用は、Runwayのクレジットから引かれます。

足したMCPは、何も指定しなければ、足した人のそのプロジェクトだけで使えます。チームで同じつなぎ方を使うなら、「--scope project」を付けて、共有の設定ファイルに書きます。

スキルとMCPは、どちらを選べばよいのか

2つの違いは、設定をどこまで自分で固められるかと、費用をどこへ払うかです。

比べる点

スキルにする

MCPでつなぐ

用意する物

画像生成AIのAPIの鍵と、呼び出すスクリプト

サービスのアカウントと、MCPのURL

費用の払い先

画像生成AIのAPIに、使った分だけ

サービスの契約やクレジット

設定の固め方

画質・大きさ・保存先をスクリプトで固定できる

サービスが用意した設定の範囲で選ぶ

向く場面

同じ型の画像を毎回作る

まず試す、いくつかのモデルを比べる

記事の見出し画像のように、毎回同じ大きさと画質で作る物は、スキルにすると出来がそろいます。

*MCP:AIと外部のサービスをつなぐための共通の規格。サービスが用意したサーバーを足すと、Claude Codeからそのサービスの機能を呼べる。 *Runway:動画と画像を作る生成AIのサービス。公式のMCPを出しており、契約のプランに応じた生成のモデルとクレジットを使う。

スマートエイトの画像の作り方|見出し画像を作る直前にフックで止める

スマートエイトは、画像生成を1つのスキルにまとめ、記事の見出し画像や、場面を見せる本文の図を作っています。数字の入ったグラフや字の多い図は、画像生成AIではなくコードで描いています。

スマートエイトが見出し画像を作る流れ。記事の題から指示文を書き、フックが製品名の有無を確かめ、画像を作り、1字ずつ目で確かめ、崩れた語だけ直して作り直す

画像を作る道具を、1つにまとめて何が変わったのか

2026年9月22日に、画像生成をOpenAIのgpt-image-2から後継のgpt-image-2.5*に切り替え、すべてこの1つで作るようにしました。切り替えた日の試しでは、縦長の画像に入れた2行の見出しとサービス名を、一字も崩さずに描けました。同じような画像で字が崩れていた前の版とは、ここが違います。

スキルの中身は、APIを呼ぶ短いスクリプトと、使う場面と設定を書いたSKILL.mdです。モデルの名前と画質の既定の値はスクリプトに書いてあるので、誰が頼んでも同じ設定で作られます。

道具を1つにすると、指示文の決まりも1か所にまとまります。過去に作り直しになった見た目の型を1つのファイルに集め、画像を作る前にClaude Codeに読ませています。

指示文には、何を書くのか

指示文には、画像に入れる文字を一字一句そのまま書きます。見出し画像なら、製品名のバッジ、2行の見出し、補足の1行の3つです。指示文の末尾には「指定した文字だけを、書いたとおりの綴りで描く」という1文を英語で添えています。

複数の案を比べたい時も、同じ指示から何枚も引きません。同じ指示から引いた画像どうしの違いは偶然の揺れで、比べても選ぶ理由になりません。比べるなら、配置まで変えた別の指示文を並べて作ります。

作る直前に、何を確かめるのか

見出し画像を作るコマンドが動く直前に、フック*で指示文を確かめています。記事の題にある製品名が指示文に1つも入っていなければ、画像を作る前に止めます。

このフックは、2026年8月29日に、製品名が入らず記事の題と合わない見出し画像3枚が、同じ日に2度作り直しになったことから作りました。道具を使う前に動くフックは、決まった終わり方で道具の実行を止められます。

止まると、Claude Codeは止めた理由を読んで指示文を書き直し、もう一度作ります。人が毎回指示文を読まなくても、外れた画像に費用と確かめる時間を使わずに済みます。

*gpt-image-2.5:OpenAIの画像生成AIの版の1つ。速く作るのに向くflareと、細かい編集に向くsunburstの2種類がある。 *フック:Claude Codeが道具を使う前や後に、決めておいたコマンドを自動で動かす仕組み。条件に合わなければ実行を止められる。

1枚の費用と日本語の字|画質highで約0.05ドル、1字ずつ確かめる

OpenAIの画像生成AIは、画像の大きさと画質で使うトークン*の量が決まり、その量に応じて料金がかかります。日本語の字は、画質の指定と指示文の書き方で崩れにくくなりますが、最後は人の目で確かめます。

日本語の字を崩さないための4つの設定。画質をhighにする、入れる文字を一字一句書く、1行を14〜18字にして縦の中央7割に置く、等倍で1字ずつ見る

1枚あたり、いくらかかるのか

スマートエイトが2026年9月22日に測った値では、画質high*、横1088×縦1360ピクセルの縦長の画像1枚で、画像の出力が1,587トークンでした。1枚にかかった時間は17〜22秒です。

今の料金表では、gpt-image-2.5-flareの画像の出力は100万トークンあたり30ドルで、1,587トークンなら約0.05ドルになります。指示文の分は100万トークンあたり5ドルで、1,000トークンの指示文でも0.005ドルです。

1ドルを150円とすると、1枚は約7円です。測った時と同じ横1088×縦1360の大きさで、作り直しも入れて10枚作ると、約0.5ドルです。

費用で効いてくるのは、1枚の値段より、作り直しと確かめる人の時間です。効果は作った枚数ではなく、そのまま使えた1枚あたりの費用で数えます。数え方は、生成AIの費用対効果を測る4つの問いで整理しています。

日本語の字を崩さない設定は、何か

画質は、必ずhighを指定します。指定しないと、自動で選ぶautoになります。スマートエイトでは、autoのままにするとhighが選ばれずに日本語の字が崩れるため、highを明示する決まりにしています。

画像の中の文字は、1行を日本語で14〜18字に収め、画像の縦の中央7割に置きます。長い行は縮んで読めなくなり、上下の端に寄せた字は、SNSで記事を共有した時に切れるためです。

崩れるのを恐れて、先に文字を減らすことはしません。必要な文字を全部入れて作り、崩れた語だけを直して作り直します。

字が崩れていないか、どう確かめるのか

確かめるのは、画像を等倍で開き、指示文に書いた文字列と1字ずつ照らす作業です。OpenAIも、文字を正確な位置にはっきり描くことには、まだ苦手が残るとしています。

Claude Codeに画像を読ませて確かめさせることもできますが、大きな画像は縮小してから渡されるため、細かい字の崩れを見落とすことがあります。画像の中の字は、人が等倍で見て決めます。

崩れが多い時は、崩れた語を短い言い方に替えるか、綴りを1字ずつ指示文に書き直して作り直します。採るかどうかの最初の基準は、見た目のよさではなく、字が崩れていないかです。

*トークン:AIが文字や画像を処理する時の数え方の単位。OpenAIの画像生成AIは、このトークンの量で料金を決める。 *high:OpenAIの画像生成AIで選べる画質の段階の1つ。low・medium・high・xhigh・maxと、自動で決めるautoがある。

よくある質問|作った画像の使い方と大きさ

Claude Codeで作った画像は、広告や資料に使ってよいですか?

使えます。OpenAIの法人向けの利用契約では、法律が許す範囲で、作った画像は利用者の会社のものになり、使い方と用途に合うかを確かめる責任は利用者の側にあります。

ほかの利用者にも似た画像ができることがあるため、ロゴのように自社だけの物にしたい絵柄は、元の案として扱います。Runwayなど別のサービスで作った画像は、そのサービスの規約で確かめます。

画像生成AIに送った指示文や画像は、学習に使われますか?

OpenAIのAPIに送った指示文と画像は、利用者が明示して同意しない限り、モデルの学習に使われません。画像を作る窓口では、乱用を見張るための記録が原則30日残り、法律で求められる時などはそれより長くなります。

MCPでつなぐRunwayは、法人向けのEnterprise*以外の契約では、入力と生成物を学習に使うことがあります。社外秘の資料や顧客の写真を指示に入れる前に、使うサービスの規約と社内の決まりを照らしてください。

画像の大きさは、自由に決められますか?

決められます。gpt-image-2.5では、縦と横をそれぞれ16の倍数にし、縦横比を1対3から3対1の間に収めます。長い辺は3,840ピクセルまでで、画素の総数は655,360から8,294,400の間です。

横2560×縦1440を超える大きさは、試験的な扱いです。印刷物のように大きな画像が要る時は、作った画像を拡大するか、字の多い物はコードで描きます。

*Enterprise:Runwayの法人向けの契約。入力と生成物を学習に使わない約束は、この契約の利用条件に入っている。

さいごに

本記事では、Claude Codeで画像生成する方法として、外部の画像生成AIをスキルかMCPでつなぐ手順、1枚の費用、日本語の字を崩さない設定を解説しました。Claude Code自体は写真やイラストを生成せず、指示文を書いて画像生成AIを呼び、できた画像を保存するところを受け持ちます。

同じ型の画像を毎回作るなら、設定を固めたスキルにし、作る直前に指示文を確かめる仕組みを足します。まずは毎月作っている画像を1種類選び、画質をhighにした1枚を作って、字を1字ずつ確かめるところから始めてみてください。

社内で画像を作る人が増える前に、指示文の書き方と確かめ方をそろえておくと、出来のばらつきが減ります。

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