はじめに

2026年10月時点で各社の公式ページに出ている生成AI研修の料金では、半日〜1日の公開講座やeラーニングが1人1万〜6万円、10時間以上のコースを1人ずつ申し込む研修が1人15万〜30万円です。1社だけで開く研修には、1回あたり半日20万円からや、10時間で100万円といった例があります。この記事の金額は、すべて税別です。

同じ10時間以上のコースでも、講師と進める時間は6時間から12時間まで分かれ、短いコースは残りを動画で自習します。料金に何が含まれているかで、受講者が業務でAIを使えるようになるかと、会社が最後に払う総額が変わります。

費用を比べるときに見る観点は5つです。この5つで料金の決まり方4つを比べ、各社の公開料金、総額の出し方、国の助成の条件まで解説します。

AI研修の費用を比べる5つの観点|料金の前に中身をそろえる

研修の見積もりを比べる前に、料金の中身を次の5つの観点でそろえます。どれも、払った研修費が受講者の業務に返ってくるかと、研修費のほかに払う額を分ける観点です。

  • 講師と手を動かす演習の時間
  • その場で講師に聞ける
  • 身近な業務が演習の題材
  • 助成金の対象になる長さと受け方
  • 講師の交通費・宿泊費が別にかからない

「講師と手を動かす演習の時間」は、料金で買っている中身そのものです。同じ1人30万円でも、講師と進める時間が6時間のコースと12時間のコースがあります。

「その場で講師に聞ける」かどうかで、払った時間が無駄にならないかが決まります。録画の講義でつまずくと、受講者は止まった操作を聞けないまま、残りの時間を過ごすことになります。

「身近な業務が演習の題材」になっていれば、研修費が翌日からの業務の時間に返ってきます。一般の例だけで学ぶと、自社の業務に置き換える手間が受講者の側に残ります。

「助成金の対象になる長さと受け方」で、会社が最後に払う額が変わります。人材開発支援助成金*は、事業展開や業務のデジタル化などに要る内容を職務に直接使う形で10時間以上学ぶ研修が対象で、eラーニングを含むと上限が下がります。

「講師の交通費・宿泊費が別にかからない」かは、対面で受けるときの総額を左右します。講師の交通費・宿泊費が料金に入っているかは、会社によって違います。

*人材開発支援助成金:社員の研修費と研修中の賃金の一部を国が助成する制度。AI研修では事業展開等リスキリング支援コースが使われる。

AI研修の料金の決まり方と相場|4つの形の比較と各社の公開料金

料金の決まり方には、どんな形がありますか?

料金は、1人ずつ払うか1社でまとめて払うか、何時間分か、契約期間で払うかで、4つの形に分かれます。5つの観点で比べると次のとおりです。

観点

短時間の講座を1人ずつ(公開講座・eラーニング)

短時間の研修を1社で(半日・1日)

学び放題を月額・年額で

10時間以上のコース(1人ずつ・1社で)

講師と手を動かす演習の時間

△

△

△

○

その場で講師に聞ける

△

○

△

○

身近な業務が演習の題材

×

△

×

△

助成金の対象になる長さと受け方

×

×

△

○

講師の交通費・宿泊費が別にかからない

○

△

○

△

短時間の講座は1人1万〜6万円です。公開講座は他社の受講者と一緒に受け、eラーニングは決まった動画で学ぶので、自社の業務を題材にしにくく、10時間に届かず単体では助成金の対象になりません。

短時間の研修を1社で開く形には、1回あたり半日20万円から・1日30万円からの例があります。半日1人15万円・5名からのように1人あたりで決める会社もあり、講師に来てもらうと出張費が別にかかる例があります。

学び放題には、1人年31万円や10名で月15万円からの例があり、助成金の上限は1人1か月2万円です。

10時間以上のコースは、1人ずつなら1人15万〜30万円、1社でまとめるなら10時間100万円の例があります。観点を多く満たすのはこの形ですが、講師と進める時間は6時間から30時間まで分かれます。

各社の公開料金は、いくらですか?

2026年10月時点で各社の公式ページに出ている料金を、税別にそろえて並べました。

会社〈研修の名前〉

料金の決まり方

形

時間

料金

Beyont〈スキルアップAI 生成AIリテラシー講座〉

1人あたり

eラーニング

動画約1時間

1人1万円

インソース〈ChatGPTのはじめ方研修〉

1人あたり

公開講座。オンライン、または東京・大阪・福岡の会場

半日(3時間)

1人2万4,000円

トレノケート〈ChatGPTで学ぶ生成AIビジネス活用〉

1人あたり

公開講座。オンラインのライブ

1日(13:00〜17:30)

1人3万円

CTCテクノロジー〈ゼロから始める生成AI〉

1人あたり

公開講座。オンラインのライブ、または都内の会場

1日(9:30〜16:30)

1人6万円

課題解決プラットフォーム〈AI研修 集合研修〉

1人あたり。5名から

1社向けの研修。オンライン、または対面

半日・1日

半日は1人15万円、1日は1人30万円

UMEO CREATE〈リスキリング研修〉

1回あたり

1社向けの研修

半日・1日

半日20万円から、1日30万円から

日本クラウドコンピューティング〈AI研修 公開講座〉

1人あたり

公開講座。オンラインの同時双方向

10時間(3時間×3回と1時間のフォロー)

1人15万円から

日本クラウドコンピューティング〈AI研修 助成金対応パッケージ〉

1社あたり

講師派遣

10・20・30時間

10時間100万円、20時間180万円、30時間240万円。出張費は別

ホリエモンAI学校〈法人向け貸切 2Days Camp〉

1回あたり。3〜30名

1社向けの同時双方向のオンライン研修

16時間(8時間×2日)

100万円

ホリエモンAI学校〈法人プラン〉

年額。1人あたり

動画の講座、チャットの相談、月2回のオンライン定例会

契約12か月

1人年31万円

デジライズ〈AI WORKS 365〉

月額。人数ごと

オンラインのライブ講座と動画

1年か2年の契約

2年契約で10名月15万円から。初期導入支援50万円は別

デジライズ〈AI人材養成講座〉

1人あたり。10名から

動画、全4回のワークショップ、伴走の打ち合わせ

動画約10時間とワークショップ計6時間。期間6か月

1人24万円

SHIFT AI〈SHIFT AIリスキリングコース〉

1人あたり

eラーニングと、オンラインのライブ研修

eラーニング10時間とライブ研修6時間

1人30万円

D-ing〈.Pro AI BUSINESS 法人向け生成AI研修〉

1人あたり。3名から

オンラインのライブ配信

12時間

1人30万円

同じ30万円でも、1日の研修の1人分、1社向けの1日の研修の総額、16時間のコースの1人分と、指している中身が違います。料金の決まり方と時間を並べて読むと、何に払っているのかが分かります。

研修費の総額の出し方|人数と時間をそろえて見積もる

研修費の総額は、どう出しますか?

総額は、受ける人数と時間をそろえ、1人あたりなら単価×人数、1回あたりなら料金×回数、学び放題なら月額×月数に初期費用を足して出します。そのうえで、会社ごとの総額どうしを比べます。

講師に来てもらう研修では、出張費が総額に加わる例があります。単価だけを並べると、料金の決まり方が違う研修どうしの差を読み違えます。

国の助成は、どんな研修にいくら出ますか?

人材開発支援助成金の事業展開等リスキリング支援コースの対象になれば、中小企業は研修費の75%、大企業は60%が助成されます。講師と進める研修を勤務時間内に受けた時間には、1人1時間あたり中小企業1,000円、大企業500円の賃金への助成も出ます。eラーニングと定額制は、研修費への助成だけです。

対象になる研修の主な条件は、次の4つです。

  • 職務に関係しない時間を除いて10時間以上で、受講者ごとに8割以上出席する
  • 事業展開や業務のデジタル化などに要る内容を、受講者の職務に直接使う形で学ぶ
  • 研修開始の6か月前から1か月前までに、計画届*を労働局へ出す
  • 受講者は雇用保険に入っている社員で、代表取締役は対象外

上限は、10時間以上100時間未満の研修で1人1訓練あたり中小企業30万円、大企業20万円です。eラーニングを含む研修は中小企業15万円、大企業10万円、定額制は1人1か月2万円が上限です。

このコースは、2027年3月31日までの期間限定の制度です。研修の終わりが2027年3月に近い日程なら、計画届を出す前に労働局に扱いを確かめます。申請の流れと対象になる研修の例は、人材開発支援助成金が使えるAI研修の条件で解説しています。

研修費のほかに、何がかかりますか?

研修費のほかにかかるのは、主に講師の交通費・宿泊費、会場費、AIツールの利用料の3つです。

講師に会社へ来てもらう研修では、出張費を料金と別に払う会社があります。社外の会場を借りて対面で受けるなら、会場費も加わります。

AIツールの利用料は、研修の料金に含まないと書く会社があり、国の助成でもAIツールの導入費用は対象の経費になりません。見積もりの段階で、受講者が使うAIツールの契約を誰が用意するかを確かめておきます。

*計画届:研修の目的、日程、日ごとの内容と時間を書いて、研修を始める前に労働局へ出す届け出。

よくある質問|支払いの順番・見積もり・税の表記

研修費を払ってから、助成が入るまでの順番は?

助成が入るのは、研修が終わった後です。研修費を全額払ったうえで、研修終了の翌日から2か月以内に支給を申請し、支給するかどうかと額は審査で決まります。

そのため、予算は研修費の全額で組み、助成が入るまでの期間も見込んでおきます。

見積もりでは、何を確かめればよいですか?

見積もりでは、料金の単位、講師と進める時間、研修費のほかの費用、助成金の対象になる長さと受け方の4つを確かめます。

料金が1人あたりか1回あたりか、動画の自習を除いて講師と何時間進めるかを聞きます。あわせて、講師の交通費・宿泊費とAIツールの利用料が含まれるか、10時間以上で計画届の日程に間に合うかも聞けば、会社ごとの見積もりを同じ物差しで並べられます。

税込と税別の料金は、どう比べればよいですか?

税別にそろえて比べます。消費税が10%なら、税込の金額を1.1で割ると税別の金額になり、税込26,400円の講座は税別24,000円です。

観点をすべて満たす研修|スマート生成AI研修

ここまでの5つの観点をすべて満たすように組んだのが、スマートエイトの法人向け生成AI研修「スマート生成AI研修」です。

観点

スマート生成AI研修

講師と手を動かす演習の時間

◎ 12・20・30時間から選べる。動画の自習はなく、すべて講師と一緒に進める

その場で講師に聞ける

◎ 対面中心で、つまずいたその場で質問できる。Zoomの同時双方向にも対応

身近な業務が演習の題材

◎ 受講者の身近な業務を演習の題材にする

助成金の対象になる長さと受け方

◎ 4コースとも12時間以上で、対面かZoomの同時双方向で講師と進める。eラーニングを含まない

講師の交通費・宿泊費が別にかからない

◎ 全国どこでも貴社の会議室で対面。講師の交通費・宿泊費は当社負担

4コースとも1人40万円で、動画の自習を含まず、12・20・30時間のすべてを講師と進めます。開催は3名からで、20時間のコースは5名から、30時間のコースは10名から選べます。人材開発支援助成金の対象になれば、中小企業は研修費の最大75%、1人1訓練あたり最大30万円が助成されます。

指導するのは、リクルート社内で生成AI研修の講師を務めた代表の小坂井聖也です。

CCG SEE様は、Web広告代理店の営業と広告運用の10名が、対面の全5回を受講しました。既存の自動化ツールが対応していない媒体の広告レポート作成が月100時間から月3時間になり、業務の時間は合わせて月120時間減っています。

DLPO様は、4名がオンラインの全4回・計12時間で、顧客の状態を点数で判定する作業を顧客管理システムとつなぎ、自社で自動化しています。

さいごに

AI研修の費用は、2026年10月時点の公開料金で、公開講座やeラーニングなら1人1万〜6万円、10時間以上のコースなら1人15万〜30万円です。料金の決まり方が違う研修は、人数と時間をそろえた総額で比べます。

予算を組む前に、講師と手を動かす時間、その場で聞けるか、身近な業務が題材か、助成金の対象になる長さと受け方、講師の交通費・宿泊費の5つを見積もりで確かめてください。国の助成を使うなら、計画届は研修開始の1か月前までに出すので、研修の日程はそこから逆算して決めます。

スマート生成AI研修の4コースのカリキュラムと日程の組み方は、法人向け生成AI研修のページで確かめられます。

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