株式会社スマートエイトは、音楽の著作権印税と原盤印税の分配を行う音楽関連会社Fの3名に、Claude Codeを使う全4回・計12時間の生成AI研修を提供しました。3名とも、Claude Codeは初めてです。それでも2日目のハンズオンでは、教材のアプリの不具合の修正からレビュー、統合までを自分たちの手で回しました。最終回には、実際の分配明細と外注先の資料を突き合わせる演習の中で、手作業の抽出から漏れていた1曲をAIが見つけています。
基本情報
- 業種:音楽関連。著作権印税と原盤印税の分配を行う
- 受講者:3名。制作・デザイン・企画の担当で、Claude Codeは3名とも初めて
- 研修期間:2026年8月、全4回・計12時間
- 研修の形式:オンライン
- 提供サービス:Claude Codeを使う生成AI研修
事前にご相談頂いた課題
課題①:各社から別々の書式で届く支払通知を、手作業でまとめていた
支払通知は、四半期ごとに配信会社や著作権の管理団体など各社から届きます。書式はPDF・表計算・テキストとばらばらで、1社分の明細だけでPDFが300ページを超えるものもありました。分配先の作家や事務所は100名以上います。
課題②:表記ゆれの名寄せに、2名で約2週間かかっていた
同じ曲名や作家名が、配信先や国によって漢字・カタカナ・英字と別々の表記で届きます。四半期ごとに社内の2名が約2週間かけて、表記を確かめながら作家ごとに仕分けていました。すべて人の目による確認です。
課題③:分配率の管理と計算を外部に任せ、社内に手順が残っていなかった
楽曲ごとの分配率の管理と分配の計算は、外注先が担っていました。社内には、その手順が残っていません。先方は「アウトソース先から私たちも逆に学習しないといけない」と話していました。
課題要因(なぜ従来のアプローチでは解決しなかったか)
- 各社の書式とコードの体系がばらばらで、既製のツールに載らなかったため
- 表記ゆれの名寄せが、人の目で確かめることを前提にしていたため
- 社内にシステムを扱う専門の担当者がいなかったため
選んだアプローチ
Claude Codeを使う生成AI研修を、全4回・計12時間のオンラインで提供しました。演習の題材には、先方に実際に届いている支払通知の明細を使い、受講者が自分でClaude Codeに指示を出して、取り込み・名寄せ・分配の計算を確かめる手順を身につける構成にしました。
なぜこのアプローチか
- 楽曲ごとの分配率や作家名の表記は会社ごとに違い、外から決まりを持ち込めない。社内の担当者が、自分でAIに指示を出して結果を確かめる技能を身につけるほうが、研修のあとも続くため
- 社内にシステムの専門の担当者がいないので、コードを書かずにAIへ指示を出し、出てきた結果をチームで共有して確かめる手順まで、研修の中で通す必要があったため
研修の全体設計
全4回を、基礎編・実践編・応用編の順に進めました。生成AIの考え方とツールの違い、業務で使うときの注意、Claude Codeの起動と基本操作から始め、Claude Codeのハンズオン、複数のAIに役割を分ける使い方、繰り返す手順をスキルにする演習へと進み、最後は自社の業務を題材にした演習に取り組んでいます。
演習には、明細の取り込み・名寄せ・計算の流れを練習できる教材のアプリを使いました。Claude Codeのハンズオンでは、このアプリを手元で動かしながら、Claude Codeへの指示の出し方と、直した結果をGitでチームに共有して確かめ合う流れを練習しています。
結果
3名は4回の研修で、Claude Codeを初めて起動するところから、教材のアプリの不具合を自分の指示で直し、レビューして統合するところまで進みました。最終回には、実データを使った演習の中で、AIが手作業の抽出漏れを見つけています。
事例① 不具合の修正からレビュー・統合までを、3名で分担して回す
- Before:ChatGPTなどの対話型のAIは使っていたが、Claude Codeは3名とも初めてだった
- After:2日目のハンズオンで、教材のアプリを題材に、1名がレイアウト設定の不具合をClaude Codeに直させて共有し、1名が画面の崩れを直してプルリクエストを作った。もう1名が自分のClaude Codeにレビューさせ、統合まで済ませた
事例② 実データの突き合わせで、手作業の抽出漏れを見つける
- Before:分配の計算と検算は外注先の手作業に頼り、社内で中身を確かめる手順が無かった
- After:最終回、受講者の指示でClaude Codeが作家1組分の明細と外注先の資料を突き合わせる演習の中で、外注先の資料に載っていない1曲を明細から見つけた。その1曲は、先方の代表が著作権の管理団体の検索で、自社の管理楽曲だと確かめた
受講者の声
受講者からは、判断の記録を自動で残す機能を見て、普段の業務にもあったらいいという声がありました。
提供内容
- Claude Codeを使う生成AI研修。全4回・計12時間




