株式会社スマートエイトは、健診とクリニックを運営する医療法人Hの職員3名に、Claude Codeを使う生成AI研修を全3回で実施しました。ChatGPTを調べものやメールの文面づくりに使う程度だった受講者が、口コミを比べてExcelに書き出すスキル、競合クリニックのサイト調査、自己紹介のWebサイトを、研修の中で自分の手で作っています。

最終回には、問い合わせフォームへの営業アプリを要件の整理から組み、送信のテストまで進めました。

基本情報

  • 業種:巡回健診・施設健診・クリニックを運営する医療法人
  • 受講者数:3名。クリニックの事務兼放射線技師、巡回健診の日程調整の担当など
  • 受講者のAI経験:ChatGPTを調べものやメールの文面づくりに使う程度で、Claude Codeは初めて
  • 研修期間:2026年6月の全3回
  • 提供サービス:Claude Codeの生成AI研修

事前にご相談頂いた課題

  • 集客はホームページからの問い合わせとネット広告が中心で、自分から企業へ営業をかける動きは無かった
  • 求めていたのは作業の効率化より売上の伸びで、とくに企業健診の新しい商談につながるAIの使い方を探していた
  • 巡回健診では、問い合わせのあとに駐車場の有無や受診する人数の確認でメールが何往復も続き、手間がかかっていた

課題要因(なぜ従来のアプローチでは解決しなかったか)

  • 新規開拓の専任の担当も、営業の手法も無かった
  • 相手の事業に合わせた文面を1社ずつ書いて送る作業は、人の手では数をこなせなかった
  • AIの使い方がチャットでの調べものと文面づくりに留まり、手元のファイルやブラウザ、外部のサービスとつないで作業を任せる方法を知らなかった

選んだアプローチ

Claude Codeを使う生成AI研修を、全3回で行いました。1回目で生成AIの基礎とツールの使い分けを押さえ、2回目でClaude Codeの4つの部品を手で動かし、3回目で自分のPCでアプリを組む順番です。

ゴールは、相手の会社ごとに内容を変えて問い合わせフォームへ送る営業の道具を、受講者が自分で組めるようになることでした。

なぜこのアプローチか

  • AIに慣れていない受講者が最後に自分でアプリを組むには、内容を詰め込まず、基礎・部品・アプリの順に1段ずつ手を動かすほうが確実なため
  • 名簿のように個人情報を含むファイルも、PCの中で動く道具で処理すれば外へ送らずに扱え、医療の現場の扱いに合うため
  • 調べものや競合の比較は、チャットに貼るより、ブラウザやExcelとつないだほうが、そのまま仕事に使える形で返ってくるため

研修の全体設計

各回は座学ではなく、受講者が自分のPCで手を動かすハンズオンを中心に進めました。

回

テーマ

内容

1回目

生成AIの基礎とツールの使い分け

生成AIの仕組み、主要8ツールの比較、同じ問いをClaude・ChatGPT・Geminiに投げて比べるハンズオン、Manusでの調べものからスライドづくり、EasyScraperで集めた口コミのAIでの整理、NotebookLMでの動画の書き起こしと要約、音声入力

2回目

Claude Codeの4つの部品

毎回読み込むルールの書類であるCLAUDE.mdへの追記、スキルの作成と呼び出し、調べものの役を持たせたサブエージェントでのExcel出力、MCPでのブラウザ操作、プロンプトの5要素、自分の業務のスキルづくり、画像生成

3回目

Claude Codeでのアプリづくり

計画を確かめてから作る進め方での自己紹介のWebサイトづくり、「/review」での品質の点検、問い合わせフォーム営業アプリの組み立て

2回目と3回目は、それぞれ4時間です。

結果

3回の研修で、受講者は次のものを自分の手で作りました。どれも、Claude Codeに日本語で指示を出して組み上げたものです。

作ったもの

中身

使った機能

口コミ比較のスキル

クリニックの事務兼放射線技師が作成。自院と周辺のクリニックのGoogleマップの口コミを比べ、Excelに書き出す。サンプルのデータで動かして確かめた

スキル

市場調査のExcel出力

調べものの役を持たせたAIに市場を調べさせ、結果をExcelにまとめる

サブエージェント

競合クリニックのサイト調査

ブラウザを自動で操作して健診クリニック数社のサイトを撮影し、訴求・料金・申込の導線をExcelにまとめる

MCPでのブラウザ操作

自己紹介のWebサイト

受講者がそれぞれ、自分の経歴を載せたサイトを作成。参考にしたいサイトや言葉での指示で、背景や欄を足して直した

計画を確かめてから作る進め方

このほか、巡回健診の担当は、取引先から届く氏名・カナ・性別・生年月日だけの名簿を、健診のシステムに取り込む書式へ整えるスキルを設計しました。名簿に無い会社名や健診日をどう渡すかまで、講師と詰めています。

最終回は、問い合わせフォーム営業アプリの組み立てに進みました。企業リストの取り込みから、サイトの解析、フォームの自動入力、送信前の確認、結果の書き出しまでの流れを要件にまとめ、APIキーとGmail連携の設定、画面とサーバーの起動、送信のテストまでを、受講者が自分のPCで行っています。

研修で身についたこと

  • AIに、ゴール・目的・判断基準をそろえて渡す。指示は「役割・背景と目的・入力データ・出力形式・制約」の5つで組む
  • 毎回守らせたいルールをCLAUDE.mdに書き、出力のぶれを抑える
  • よく使う作業をスキルにして「/」で呼び出す。一度で完璧を狙わず、実データで動かしてから足りない所を書き足す
  • 個人情報を含むファイルは、PCの中で動く道具で処理し、外へ送らない
  • 画像の生成は、用途・雰囲気・構図・比率まで指定して頼む
  • 作った物を「/review」で複数のAIに点検させる。AIの自己診断をうのみにせず、エラーの内容から原因を突き止める。演習では、AIが書き間違えたモデル名を見つけて直した

受講者の声

研修のアンケートに書かれた声から、3つを紹介します。

「スキル作成、画像作成などの基礎を学ぶことが出来た。」 ― 受講者

「効率よくデータ分析できるツールを教えて頂いた」 ― 受講者

「説明の仕方が丁寧で進行もわかるまで待って下さるので安心出来ました。」 ― 受講者

スマートエイトの研修について

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